2026/01/07 23:05

光で色が変わる、ひとつだけのガラス

私の作品の多くに使っている

「ダイクロガラス」。


はじめて見る方からは、

「何これ?これ、ガラスなんですか?」

「見る角度で色が変わるのはどうして?」

と驚かれることが多い素材です。


私自身も、初めて出会った時

その不思議な輝きに一目惚れしました。


今ではお客様からも

「写真より実物のほうがきれい」

「一目惚れでした」

と言っていただくことの多い、

当店でいちばん人気のガラスです。


① ダイクロガラスってなに?

ダイクロガラスとは、

ガラスの表面に特殊な金属の層を

何層も重ねて作られたガラスです。


光の入り方や見る角度によって、

ピンクに見えたり、

ブルーに見えたり、

グリーンやゴールドの表情を

見せるのが大きな特徴。


昼と夜、

室内と屋外でも、

まったく違う印象になります。 


もともとは、NASAが宇宙開発のために

人工衛星のセンサーなどに使っていた

光学技術がもとになっています。


その技術が後に

芸術や装飾の世界へ応用され、

現在のダイクロガラスが

生まれました。


② 光で色が変わる理由

難しい理屈はさておき、

ダイクロガラスの中には

光を反射する層があります。


正面から見たとき、

斜めから見たとき。


光が当たる角度が変わるたびに、

見える色も変わります。


そのため、

写真と実物の印象が

違って感じられることも。


だからこそ、実際に手に取ったときに

「思っていた以上にきれい」

と言っていただくことが

多いのだと思います。


③ 同じものが作れない理由

ダイクロガラスのいちばんの魅力は、

同じものが二度と作れないところ。


・焼成するたびに、ガラスの出方が変わる

・カットする場所が少し違うだけで、表情が変わる

・色の重なり方も、毎回異なる


どんなに意識して作っても、

まったく同じ色・模様には

なりません。


だから私の作品はすべて、

その瞬間にしか生まれなかった色です。


ひとつだけの光を、あなたの時間に

眺める時間や光の加減によって、

表情を変えるダイクロガラス。


身につけるときも、

そっと眺めるときも、

ふと目に入ったその瞬間に

心がゆるむ存在であれたら嬉しいです。


あなたの毎日の中で、このガラスが

小さな安心や余白になりますように。